Netflixにて、
映画『雨を告げる漂流団地』を観賞。
「映画館で見たらすごい迫力だなー」
「映画館の音響で、あのサントラ聴きたいなー」
と思っていたら、配信とともに映画館で同時上映していたんですね。なので、みなさん。
どちらで楽しむかは選択できますよ。
お話としては、
取り壊しの進むお化け団地に忍び込んだ子供たちが、謎の現象に巻き込まれて、突然と大海原を団地で漂流することになって...
という、不思議なお話です。
なぜ、突然と誰もいない大海原に漂流することになったのか、そして、ヒロインの夏芽や、謎のキャラのっぽくんが隠していることは、この怪奇な現象のきっかけなのではないのか?と、
いろいろ謎がありつつ、
でこぼこな子供たちが協力しつつ、ハプニングを乗り越える様は、夏休みの子供映画としての魅力を十分に発揮しており、童心に帰った気分😎😎😎
案外不気味な要素が多いので、映画『学校の怪談』シリーズを思い出してしまう。
🍿《ここからは、ネタバレを含みます》🍿
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お話的には、どこか映画『千と千尋の神隠し』を彷彿とさせるものがあって、
のっぽくんの正体を言葉にするなら、以前は人の活気に満ちた建物(ここでは、取り壊し団地)の精もしくは、神様みたいなものなのかなって。
ただ、こののっぽくん自身が現在取り壊しの身であるが故に、おそらくだけど、
虚無や寂しさを抱えていて、
そこに、自分自身である団地に今なおすがりつく夏芽を見い出したことで、無意識にも夏芽を何回も道連れにした節があるんではないのかなと、今になって思う(実際、夏芽は以前にものっぽくんに出会っていて、大海原に出かけていたようだし)。
しかし、今回の大海原の渡航については、
過去に囚われてしまう夏芽とは対照的に、団地生活から前に進んだ航祐や団地とは関係のない他の子供達、つまり「生きて帰りたい」組を巻き添えにしているので、
夏芽は否が応でも、生きて帰る(過去に留まっていられない)というステップを踏んで、
戻れたんだと思う。
途中、夏芽がのっぽくんのところに戻るシーンがあるが、あのまま航祐が連れ戻さなければ、
夏芽は死んでいたのではないかと思う(実際、夏芽が団地のてっぺんから転落しかける途中で、大海原の漂流のシーンに切り替わっているので、実際は団地とともに死んでいたはず)。
と、まあ、まとまりはないんですが、
建物の思い出にすがって、動けないことなんて、ザラにありますよね。
もっと自由になって生きればいいのに、