ひさびさに、こういう小説を読んだ。
清水朔先生の『奇譚蒐集録—鉄環の娘と来訪神—』
タイトルと帯びと、
ジャケットのイラストからして、
民俗ホラー系かと、そわそわする私。
案の定でしたー。
読み終えて、わかったのですが、
どうやらシリーズものの3作目で、途中、前作のシーンの回想が挟み込まれていましたが、
前作が未読であっても、
差し障りなく読めます。
概要としましては、
信州山間の秘村、十二年に一度の“奇祭”その因習の真の目的を解き明かす民俗学ミステリ!
物語冒頭は、時代背景もあり、見慣れない・読み慣れない言葉での景色の描写があって、
「読み進められるかな?」と、
気がかりだったんですが、
今回の舞台である村に入ってからの展開は、
スイスイと読み進めることができる面白さ。
そして、今回登場する1人の人物の謎と、
今回の村の真相は、
次回に持ち越されるという展開で、
「これは、前作・次作を読んだほうがいいなー」と期待をさせてくれる今作でした。
清水朔さん、連勤続きの私に娯楽を与えてくれて、
ありがとうございますっ!