ゴールデンウィーク3日目ということで、
私は現在ホテルにいます。
家族たちがいつもの時間に寝静まっている横で、私は静かにしながらこの文をポチポチ。
いくらなんでも22時半に寝るほど、
疲れてはいないので、
いつも通りの時間に眠ろうかと思う。
でもそれまでに、あと3時間もあるので、ここで映画の紹介をしたいと思う。
それが、映画『レディ・バード』。
個人的にすごい良かった!
しかも、映画『ミッドサマー』などの癖強映画の製作をしているA24による映画だったことに、
ビックリ。
だって、
A24とはかけ離れたところにあると思うほど、
日常的な映画だったから。
主人公レディ・バード(自称)のように、私も高校生時代、自分を中心に世界を回して動かしていた。そのくせ、口だけはデカくて、それに見合う努力とは程遠いところで、
大声だけは出していた。
アーーーーー!!!
終始、主人公はそんな感じである。
“欲しい”の衝動だけは正常で、その欲のもと彼女は案外あっさりとやすやすと、それらを手にしてしまう。そして、それらに自分の望まない傷があるとわかると、
いとも容易く、これまた衝動的に突っぱねる。
その道を通ってきた自分としては、
アーーーーー!!!だ。
家は線路の向こう。
彼氏はゲイ。
セックスは気持ち良くない。
初体験は自分だけで、彼氏はNO。
なにが欲しいか、
どんなものが欲しいかを真剣に考えていないから、自分のことをちゃんと見て取れていないから、
なにもかもが、自分にマッチしていかない。
自分の衝動の断片を、自分の全部だと捉えてしまう奴は、特に人間関係で痛い目を見ると思う。
10代後半や20代前半だったら、
もうそれは、
セックス!!!
これまたアーーーーーーーー!!!だ。
AVを四六時中見ているからって、
セックスが最高なわけじゃない。
オナニーが好きだからって、
オナニーで感じるからって、
最高なセックスを迎えられるわけではない。
何かを噛み締めながら、手にしたセックスで己の性欲を知っていく。
つまるところ、己を知るのだ。
そもそも、なんでレディバードと呼ばれたいのかもよくわからないまま、「私をレディバードと呼んで!」と喚いて喚いて喚き散らす主人公は、それこそ、
10代後半の若者だし、
滑稽だ。
でも、最後の最後に、ぎゅっと愛を持って自分の名前をうけとめた主人公には、
「少し大人になったじゃん」と肩を並べて
笑いたい。