小学生の頃からお世話になっていたので、かれこれ20年間は通っていたと思う、私の街の本屋さん。
とうとう、
潰れてしまった。
この別れが唐突過ぎて、
いささか受け止めきれないでいる。
あの道順を辿って、今の新作や話題の書籍を物色していたことも、もうできないのか。なんなら、あの道順を辿ることもできないのかと思うと、
私のあの本屋さんでの道順は、記憶の中でしか残らないものになってしまったんだと、
切なくなる。
あそこで働いたいた人たちは、
どこに行くんだろう?
あの声高な男性店員や、丁寧な対応の女性店員や、話すスピードが早くて本の取り扱いはお手の物なのだろうという気がする女性店員は、
皆どこに行ったんだろう?
無性に、チャットモンチーの“さらば青春”過ぎて、
私は唐突に、困ってしまう。
大人になんか、なりたくないよ。
私の街よ、私を置いていかないでよ。
あなたが教えてくれた本の楽しみも、娯楽の楽しみも、どうして消えていくんだい。
レンタルショップも無くなって、
できるのはドラッグストアかコンビニばかり。
そんな便利にならなくたっていいじゃないか。
まあ、最後に本を買えてよかった。
最後の最後で、結果的にポイント支払いになったけれど、母の分も含めて、買えてよかった。
ありがとう、地元の本屋さん。