牡牛座のフン。

ゆくゆく一人で生きていくためにしておくことは。

【午前0時更新】8/11

光が膨張している。

明るいグリーンのカーテンから、はみ出さんばかりに夏の日差しが、光が膨張している。

こんな日に、外に出たくなるのは誰だろう。

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午後12時すぎに、

近所のスーパーに出かける支度をする。

牛乳もない、食パンもない、私の実家の食卓。

買い足さないことには、はじまらないから、

外に出る。

外に出て早々、だれもいない。

家を出て、数十歩。

あるのは、一本に続く道と、その道の両側にすっと並び立つ家々。

でも、だれもいない。

そうか、みんな暑いんだな。わざわざ、出たくないんだな。

そうして、駅に近づけば、人が見える。

人がいる。

でも、数える程度にしか人がいない。

私の視界で捉えた数は、50もいかないのでは。

夏の光が遮断する、街に繰り出す人の数。

そういえば、蝉の鳴き声も省エネモードに入ったのか、騒がしさがない。アスファルトの道道に仰向けで寝転ぶ蝉のひとつふたつみっつや、やっつ。

やはり、みっつか。

蝉の選手交代かと思えど、

まだ一盛り眩しい夏が続くは続く。

だって、まだ8月11日だもんな。

この暑さに、へとへと。