ギコギコギコと、
日差しのカッターナイフが、私の腕を切り刻む。
昨日の日差しにも似たことをやられた気がしていたが、今日でそれがはっきりした。
やはり、日差しに皮膚がやられている。
白い肌に浮かび上がる、
薄らとした赤ピンクの模様。
ついでに、そこにだけ広がるヒリヒリ感。
こりゃ、肌が灼けてしまったな。
光を放出するお日様を、
嫌いになりかけた瞬間である。
社会人になってから、夏がだんだん好きになっていた私だが、この一件で、
夏をきらいになりかけた。
「だって危害を加えられかけたんだもん」と、
私のインナーチャイルドが唇を尖らせて、小言を垂れているようだが、
太陽も、好きであんなに、
燦々しているわけではない。
だが、太陽が燦々するのはもう変えられないし、それが酷暑に至るまでの本領発揮モードなんて、
私がどうこうできる話でもない。
だって相手は、あの太陽なんだから。
逆に、太陽に感謝しなきゃいけないぐらいなんだから。
私が変わらないといけないんだ。
夏の太陽をきらいにならないためにも。
よし、そのことを記事にしよう。
だって、まだ、8月も中旬手前。
24時間テレビも始まっちゃいない。
まだ、夏は続くんだ。
言葉にしよう。
夏の太陽を、きらいにならないためにも。