初日の出を見た。
本当に初日の出だったかは置いておいて、
私にとっての初日の出を追いかけて、
厚い雲間から滲み出して、
やっと顔を出した初日の出を見た。
見れた。
起きて早々、家を飛び出して、太陽の明かりが強まっている方を目指して、
進んだ。
いくら目指しても、地上を歩いている以上は、
高い建物が邪魔をして、
どこに太陽があるかはすぐに分からず、
諦めかけたけれど、
ビルとアパートの隙間から、
追いかけた甲斐があっての太陽を、
私にとっての初日の出を、見れた。
そのとき、何がなんでも追いかける必要があると思った。
人がなんと言おうと、人の目が気になろうと、
早く追いかけて手に入れる必要があると思った。
そういう一年であるべきだと、
直感的に感じた。
そして、勢いだけではなく、
計画的である必要もあると感じた。
寒空の下、徒歩で太陽を探す必要はない。
自転車だってある。
手段はなんだってある。
計画的に、勢いを持って、スピーディーに、自分が欲するものを手にする一年であるべきだと、
直感的に感じた、
そんな私の初日の出だった。