この時期、そわそわしてしまうのは当然か。
1月の更新とは打って変わって、
2月の更新は滞る。
その間にも何冊か、本は読み進めており、
何冊読んだか、
何を読んだか、
どう想ったのか、
何を感じたのかを、
スコーンと忘れる前に、書き留めておきたい。
まず、約束通り、
恩田陸さんの『夜のピクニック』を読んだ。
私が読んだのは、ハードカバーの方。
当たり前っちゃ当たり前だが、
登場人物が増えることによって、物語の筋書きが変わっていくのが面白かった。
主人公の貴子と融の間に、
どんどんどんどん投入されるクラスメイトたち。
深くもなく、軽くもなく、
でも互いを知っているクラスメイトたちの登場。
この子たちの登場と、
この子たちの言葉によって、
貴子と融の心が変わり出す様が、
まさに青春。
確かに学生時代って、
友だちの友だちというのを介して詳しくもないのに、“知っている”という人が、それなりにいた。
また、学校という狭い世界も相まって、それなりにその子の情報が入ってくるという環境。
だから、あっさり会話もできるし、切り捨てることもできた。
そういう潔さがあるのが、
学生時代なんだよなーって、個人的に思う。
話は変わって、YouTubeチャンネル『出版区』で、小島秀夫さんが言っていたんですけど、
文庫落ちした本って、著者によっては、
お話を変えるって、
知ってましたか?
「この部分が納得がいかない」などの理由で書き変えるんですって。
マンガ『税金で買った本』でも、それについて触れられていて、周知の事実だったんだと、驚き。
だから、何が言いたいかと言いますと、
著者がこっちの方がいいと思って、文庫版書きかえているわけですから、できればそっちで読みたいと思うのが、
単純な私であります。