なんだか、ひとり。

28歳のブログです。

【読書】『法治の獣』を読み終えて、

春暮康一さんの『法治の獣』を読み終えた。

「“獣”なのに、“法治”?」という、

この言葉の真逆さに惹かれて、つい手に取ってしまった。中編の3作品が収められている今作。

非常に読み応えがあった。

お話としては、

人類が太陽系を抜け出して、他の惑星へ探索、なんなら、住むのも当たり前の世界でのお話。そして、そこに存在する地球外生命とのファーストコンタクトやどう対処していくか。

そもそも、宇宙人がいるのであれば、

宇宙に生命体、つまり生き物がいても、

おかしくはないんだよな。

ただ、そこにいる生き物については、どういったものかが定かでない以上は、不用意に関わってはならない。なぜなら、その生物を破滅しかねないから。

なのに、どうして、大丈夫だと思えるのか?

どうして加減ができていると考えるのか?

人間が相手でさえも分からないことがあるのに、その相手が人間ではない以上、より不明瞭な領域に踏み込んでいるのは当然で。

だけど、私たちは今作でも何回か出てきている

“好奇心”を胸に、不用意になにかを信じ、

手を伸ばし過ぎているのかも。

そんなことを考えさせられるのと同時に、物語の背景を支えているSFの設定が一つ一つ魅力的で、

その世界にのめり込んでしまう。